CREAMのモバイル表示の仕組み
メディアサイト構築CMSのCREAMは、いわゆる「レスポンシブウェブデザイン(RWD)」の仕組みではありません。しかし、モバイルサイト表示(スマートフォン表示)が適していないのではなく、むしろ最適化されています。
CREAMは、モバイルデバイスのUserAgent(ブラウザ情報)を識別して、サーバー側で適切なサイト表示を行う仕組みになっています。
そのため、ブラウザの横幅(スクリーンサイズ)に動的に合わせるRWDの仕組みでないものの、モバイル表示は最適化され、URLについてもPC表示とモバイル表示とで同一のものです。
さらに、Googleサーチコンソールの「モバイルユーザビリティ」も問題ありません。
CREAMのモバイル表示のメリット
RWDは、すべての表示データをネットワーク上から読み込んだあとでCSSで非表示としているため、実は軽量化に適していません。
CREAMのようにサーバー側でデバイスを識別する仕組みであれば、はじめから不要なデータを読み込まないため軽量化に貢献できます。
また、PC表示とモバイル表示とを明確に分けられるため、広告やバナーなどの出し分けが行いやすくなっています。
メディアサイトの特性
一般消費者を対象とした、BtoC向けWebメディアサイトの場合、多くのアクセスデバイスはスマートフォンです。とくにターゲットに女性をイメージしているサイトでは、モバイルの比率が98%となる例もありました。
また、アクセス流入経路がGoogleなどのキーワード自然検索の場合は、知りたい情報や困りごとを検索するために、検索結果の記事ページにアクセスします。さらにページ内で表示された関連する記事やランキング上位の記事をタップして、記事から記事へと遷移していくため、サイトのトップページのアクセスはほとんどありません。
流入状況によっては、サイト全体のうち、トップページのアクセスは0.1%以下になる事例も多いようです。
つまり、「スマートフォンで記事ページに直接アクセスされ、トップページは見られない」のが、ほとんどのWebメディアサイトの特性です。この理解がないまま、さまざまな集客施策やビジネスモデルを考えても、検討違いなことになりかねませんので注意しましょう。
CREAMの記事作成時のモバイルプレビュー
CREAMには標準で、記事作成時や編集時にモバイルを想定したプレビュー機能を用意しています。この機能を使えば、かんたんにモバイル表示が確認できます。
記事作成画面で「プレビュー」ボタンを押します。
プレビュー状態で「スマホモード横375」ボタンを押します。
モバイルサイト表示のプレビューが確認できます。
Chromeの検証モードを使っても確認できます
CREAMに限らない一般的なノウハウですが、Chromeブラウザの検証モード(デベロッパーツール)を使っても、モバイル表示を確認できます。
対象のページで右クリックして、表示されたメニューから「検証」を選びます。
右上にある「デバイスモード」ボタンを押します。
中央上部のプルダウンメニューが表示され、確認したいデバイスを選択します。
PCサイトが表示されたままですので、リロード(再読込)ボタンを押します。
リロードのあと、モバイルサイトが表示されました。
Chromeブラウザの検証モード(デベロッパーツール)は、他にもHTML調査などたくさんの便利な機能が用意されています。
ぜひお試しください。
初心者向け!Chromeの検証機能(デベロッパーツール)の使い方
https://saruwakakun.com/html-css/basic/chrome-dev-toolGoogleクロームの便利な「要素の検証」機能の使い方を分かりやすく解説します。ウェブデザインをする人が特に知っておくべき機能を中心に紹介していきます。