回遊率を高め、セッションあたりの閲覧ページを増やすために
記事から記事へと遷移していくため、サイトのトップページのアクセスはほとんどありません。
流入状況によっては、サイト全体のうち、トップページのアクセスは0.1%以下になる事例も多いようです。
つまり、「スマートフォンで記事ページに直接アクセスされ、トップページは見られない」のが、ほとんどのWebメディアサイトの特性です。
前の記事で、記事から記事へと遷移するためトップページの閲覧がきわめて少ない、とWebメディアサイトの特性をお伝えしました。
この時、別の記事へ遷移する入り口となるのが、「人気記事ランキング」や「関連する投稿」です。
CREAMが標準で用意している「関連する投稿」のように、記事を読み終わった人が興味を抱きそうな記事を自動表示することで、別の記事への遷移を促す施策が有効です。
Google自然検索結果から記事ページにアクセスがあったのに、他のページに遷移されずに離脱されるのは、とてももったいない流入といえるでしょう。
他の記事へ遷移されれば、ページ/セッション(1セッションあたりの閲覧ページ数)が増え、離脱率が下がり、また滞在時間も伸びる可能性があります。
1セッションあたりの閲覧ページ数が増えれば、PVも伸びるため、結果的には広告収益やCVRにもプラス効果が期待できます。
CREAMの「関連する投稿」機能
CREAMの「関連する投稿」は、記事ページの記事下に自動で表示されます。
ひも付けがされている「キーワード」(タグ付け)をもとに、同じキーワードが設定されている記事の中から、投稿日時が新しい順に上から5つの記事が表示されます。
PC、モバイルとも同様の仕組みです。
「関連する投稿」に本当に関連した内容の記事が表示されるよう、「キーワード」の設定をよく考えて似た内容の記事に留めたがほうが良いでしょう。
レコメンデーションやレコメンド広告の概要
CREAMの「関連する投稿」と同様に、似たような内容の記事を自動表示してくれるのが「レコメンデーションサービス」です。
レコメンデーション(リコメンデーション)とは、ECサイト等で、過去のお客様の購買履歴をもとに好みを分析し、そのお客様の興味・関心がありそうな情報を提示すること。Webサイトでは、嗜好にあったページへの誘導や、商品広告の使い分けなどが行われる。
「レコメンデーションサービス」の中でも、ネイティブ広告のように記事リスト中に関連する記事と広告を自動挿入する広告サービスが「レコメンドウィジェット広告」です。
Google広告(AdSence)の中では「関連コンテンツ ユニット」という名称です。
関連コンテンツは、サイトを閲覧しているユーザーに他のコンテンツを簡単に宣伝できる無料のサービスです。ユーザーにとって関連性が高いコンテンツが増えるため、サイトのページビュー数や滞在時間、ユーザーのリピート率、広告表示回数が向上し、ひいては広告収益の増加につながります。
広告収益をもたらしてくれる広告サービスでもあるため、条件があるものの基本的に導入は無料です(一部の有料サービスもあり)。ただし、正しくない設定を行った場合やケースによっては意図しない広告が表示されることもあるようです。
広告が入るとはいえ、別ページへの遷移を促す「関連する記事」を一定のロジックで表示してくれるサービスが無料で使えると考えれば、導入を検討しても良いかと思います。
導入方法は、指定のタグをCREAM管理画面や記事ウィジェット枠などに貼り付けるだけです。
【関連記事】Webメディアの回遊アップに効果あり!サイト内検索&レコメンド広告のツールを導入(ISE編) | CREAMサポートブログ
https://media.cream-cms.com/blog/articles/72アクセスユーザーの回遊率や滞在時間を上げるには、より多く読まれるようコンテンツの質を高める必要があります。なかなか難しいことですが、実はもっと簡単にCMSに設置するだけで効果が見込めるツールがあります。広告収益の提供もあります。そんなツールの紹介とCREAMへの導入方法を解説します。
実際のレコメンド広告の表示内容
CREAMサイトに、実際にレコメンドウィジェット広告を導入した広告表示例を案内します。広告サービスは「Google広告 関連コンテンツ ユニット」。
記事タイトルは「オリーブの剪定方法8ステップとコツ8つ!ひょろひょろ・挿し木【プロ監修】」。
赤枠部分がGoogleが自動挿入した広告エリアで、青枠部分がサイト「タスクル」内の関連記事です。さて関連した記事が表示されていますでしょうか。
主なレコメンドウィジェット広告のリスト
最後に、参考情報として、国内で使われているレコメンドウィジェット広告サービスをリストアップします。
Google広告 関連コンテンツ ユニット
https://support.google.com/adsense/answer/9189566
popIn (popIn株式会社)
https://www.popin.cc/
TAXEL (GMOアドマーケティング株式会社)
https://taxel.media/
UZOU (株式会社Speee)
https://uzou.jp/
とりもち (京セラコミュニケーションシステム株式会社)
https://www.torimochi.jp/